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水道代が急に高くなった原因は?漏水の見分け方と減額制度|さいたま市

「先月までと暮らし方は変えていないのに、水道代だけ急に上がった」——さいたま市内のご家庭からも、季節の変わり目にこうしたご相談をいただきます。

このとき最初に見るのは、請求金額ではなく「使用水量(立方メートル)」です。さいたま市の水道料金は使った水量をもとに決まり、使う量が増えるほど1立方メートルあたりの単価も上がる仕組みになっています。つまり、少し多く流れているだけでも金額は思った以上に跳ね上がります。この記事では、検針票(さいたま市では「使用水量等のお知らせ」)のどこを見るか、漏水を疑う目安、そして修理後に関係してくる漏水分の減額制度までを順番に整理します。

まず見るのは金額ではなく「使用水量」

さいたま市は、料金算定のもとになる使用水量を2か月に一度の水道メーター検針で計量しており、検針日は地区などによって異なります(出典:さいたま市「さいたま市の水道をお使いになる上での基本的な決まりごと」)。

ここを押さえておくと、次のことが分かります。

  • 届いた請求は2か月分。「1か月でこんなに増えた」ではなく、2か月かけて増えた量を見ている
  • 比べるべきは前回の検針分と、前年の同じ時期の使用水量。金額だけを並べても、料金改定や消費税相当額の影響が混ざって判断しにくい
  • 漏水が始まった時期は、使用水量が段差のように増えた検針月からさかのぼって推測できる

検針のたびに配布される「使用水量等のお知らせ」には、使用水量や請求予定の水道料金などが記載されています(出典:さいたま市「「使用水量等のお知らせ」の見方」)。また、さいたま市水道局アプリには過去2年分の使用水量・料金を表示する機能があり、前回検針分や前年のご利用分と比較できると案内されています(出典:さいたま市「さいたま市水道局アプリ」)。まずはここで、直近の使用水量を数字で控えてから先に進んでください。

なぜ少し漏れているだけで金額が跳ね上がるのか

さいたま市の水道料金は、基本料金+水量料金で計算されます。一般用(口径13mm〜25mm)の1か月あたりの料金表は次のとおりです(いずれも税抜。消費税相当額が別に加わります)。※以下はさいたま市水道局の料金表です。川口市・越谷市など他の市町は、それぞれの水道事業体の料金表・制度になります。

  • 基本料金(8立方メートルまで)…口径13mm=890円/20mm=1,080円/25mm=1,750円
  • 水量料金(メーター口径25mm以下)…8立方メートルを超え20立方メートルまでの分=1立方メートルにつき175円/20立方メートルを超え30立方メートルまでの分=220円/30立方メートルを超える分=310円

2か月分の料金は、使用水量を2分の1にして1か月ごとの金額を算出し、合算した額に消費税相当額を加えた額になります(出典:さいたま市「水道料金・下水道使用料の料金表・早見表」)。

注目していただきたいのは、単価が175円→220円→310円と段階的に上がる点です。増えた分は、いま使っている量より上の段に乗っていきます。そのため普段の使用量が多いご家庭ほど、同じ量の漏水でも金額の増え方が大きくなりやすいという関係になります(30立方メートルを超える分は一律310円なので、そこから先は増え方が一定になります)。

さらに、下水道をご利用の場合は水道料金と併せて下水道使用料もお支払いいただくことになります。さいたま市は「下水道使用料は、上水道の使用水量を基準に算定します」と説明しており、「使用した水量が多くなればなるほど単価が高くなる累進逓増制度」を採用しているとしています(出典:さいたま市「下水道使用料について」)。下水道使用料の1か月の料金表は基本使用料666円+汚水排水量に応じて1〜10立方メートルの分=17円/10超〜30立方メートルの分=140円/30超〜50立方メートルの分=174円(税抜・出典はいずれも上記の「水道料金・下水道使用料の料金表・早見表」)です。漏水で使用水量が増えると、水道料金と下水道使用料の両方が、しかもどちらも高いほうの単価で増える——これが「思ったより高い」の正体です。

目安として、口径13mmで1か月の使用水量が15立方メートルだったご家庭が、漏水で35立方メートルに増えた場合を上記の料金表で計算すると、次のようになります(税抜・当社試算)。

1か月の使用水量 水道料金 下水道使用料 合計
15立方メートル 2,115円 1,536円 3,651円
35立方メートル 6,740円 4,506円 11,246円

使用水量は約2.3倍ですが、負担は約3倍です。しかも請求は2か月分ですから、気づくのが1回の検針分遅れるだけで差は大きく開きます。「様子を見る」がいちばん高くつくのが水道代の特徴です。

水道代が上がる原因は、漏水だけではありません

いきなり修理を呼ぶ前に、次のような「使った覚えのある増加」に心当たりがないかを確認してください。ここで説明がつくなら、漏水ではない可能性が高くなります。

  • 人数・在宅時間が変わった…帰省や長期休み、在宅勤務、家族が増えた
  • 季節の使い方が変わった…猛暑での打ち水や庭の水やり、シャワーの回数、子ども用プール
  • 設備が変わった…食器洗い機や洗濯機の買い替え、浴槽のお湯はりの設定変更
  • 検針日のずれ…検針日は地区などにより異なり、対象になる日数が前回と完全に同じとは限らない
  • 基本料金の減額が終わった…さいたま市は物価高騰対策として、令和8年4月検針分から7月検針分まで水道料金の基本料金を減額していました(減額額は2か月分で口径13mm 1,958円・20mm 2,376円・25mm 3,850円、いずれも税込。検針が偶数月のご家庭は4月・6月、奇数月のご家庭は5月・7月の検針分が対象)。次の検針分から通常の料金に戻るため、使用水量が同じでも前回の請求よりその分だけ高く見えます(出典:さいたま市「【終了しました】物価高騰対策支援として水道料金の基本料金を減額します」)

逆に、思い当たることが何もないのに増えている、あるいは使っていない時間帯の水音がする・水道メーターの周りだけ湿っているといった場合は、漏水を疑う段階です。

漏水かどうかだけを、先に切り分ける

原因の場所を探す前に、そもそも漏れているのかどうかだけを確かめます。方法は、家じゅうの水を止めた状態で水道メーターを見ることです。メーターの中には水が流れている間だけ回る部品(パイロット)があり、誰も水を使っていないのに回り続けていれば、どこかで水が流れているということになります。

パイロットの見方や、さいたま市の案内をふまえた確認の手順はトイレの水漏れはどこから?床・タンク・給水管の見分け方で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。

なお、給水装置(宅地に引き込まれている給水管や止水栓、じゃ口等)はお客さま(土地・建物の所有者等)の所有物とされています(出典:さいたま市「さいたま市の水道をお使いになる上での基本的な決まりごと」)。宅地内の修理は、原則としてご自身で手配することになります。

気づかないまま水量が増えやすい場所

床が濡れる派手な水漏れは、たいていすぐ気づきます。水道代でしか分からない漏れは、水が排水口や地面に「流れ去ってしまう」場所で起こります。

  • トイレのタンク…便器の中に細く水が流れ続けている状態。音が小さく、床も濡れないので気づきにくい。詳しくはトイレの水が止まらない原因は?タンク内部品の見分け方と対処
  • 蛇口・水栓…ポタポタが1日続けば量になります。場所別・タイプ別の原因は蛇口からポタポタ水漏れする原因は?場所別・タイプ別の対処
  • 屋外の散水栓・立水栓…水が土に染み込むため跡が残らない。ハンドルを閉めた状態で、ボックス内が濡れていないかを確認
  • 給湯器まわりの配管…屋外設置が多く、配管の下が常に湿っている、水受けから水が落ち続けるといった変化で気づきます
  • 床下・壁の中・埋設された給水管…目視では分かりません。水道メーターでしか確認できない代表例です

水があふれている、止まらないなど、すぐに水を止めたい状況であればトイレ・キッチンの水漏れの応急処置|止水栓・元栓の止め方を先にご覧ください。

漏水分の水道料金は減額してもらえる?

さいたま市は、よくある質問「漏水した場合、水道料金の減額はしてもらえますか。」のなかで次のように説明しています。

水道メーターで計量した水量に漏水分が含まれていても、その水量に対する水道料金等については、原則としてお客さまにお支払いいただくことになります。

しかし、埋設部分等の給水管からの漏水で、お客さまが常に適切な管理を行っていても発見ができないなど、やむを得ない場合においては、漏水の修繕を完了し、一定の基準を満たす場合に限り、漏水分を含む当該検針時の水量から一部を減量し、水道料金等の減額を受けられる制度があります。詳しくは水道局電話受付センターまでご連絡ください。

(出典:さいたま市よくある質問「漏水した場合、水道料金の減額はしてもらえますか。」)

読み取れるポイントを整理すると、次のようになります。

  • 原則は自己負担。漏れた分も使った水量として計算されます
  • 制度の対象として挙げられているのは「埋設部分等の給水管からの漏水」で「常に適切な管理を行っていても発見ができない」など、やむを得ない場合。目に見える場所の漏れを放置していた、といったケースまで広く救う制度ではありません
  • 「漏水の修繕を完了し」とあるとおり、先に直すことが前提です。修理を先送りしている間の水量は増え続けます
  • 減額されるのは料金の全額ではなく、その検針時の水量から一部を減量するという考え方です

マンション・アパートで管理会社経由で水道代を払っている場合は、検針票や減額の相談は建物の契約者(所有者・管理会社)を通すことになります。まず管理会社へご相談ください。なお、生活保護や児童扶養手当の受給世帯などを対象にした申込制の「水道料金の減額制度」は、漏水とは別の制度です。

対象になるかどうかを判断するのは水道局です。当社を含め、修理を行った工事店が可否を決められるものではありません。制度の詳細や必要な手続きは、さいたま市水道局の電話受付センター(048-665-3220)へお問い合わせください。修理の際は、修繕工事を行った日にち・場所・業者の名前を控えておいてください。さいたま市水道局の「漏水対応ハンドブック」(令和8年版)でも、減額の相談にあたりこの3点を水道局へ報告するよう案内されており、漏水を修繕せずそのままにした場合などは減額できないことがあるとしています。

自分で確かめられる範囲と、プロに任せる範囲

ここまでの流れを、そのまま手順にすると次のとおりです。

  • 自分でできる…検針票で使用水量の推移を確認する/家じゅうの水を止めてメーターのパイロットを見る/トイレ・蛇口・屋外の散水栓など目に見える場所を点検する/止水栓や元栓を閉めて被害を止める(固くて回らないときは無理に回さない)
  • プロに任せたほうがよい…メーターは回っているのに漏れている場所が見つからない/床下・壁の中・地中が疑われる/器具を分解しないと原因にたどり着かない/給湯器まわりの配管が濡れている

とくに「場所が分からない漏水」を自力で探すのは、時間をかけるほど水量が増えていく作業です。メーターが回り続けていることを確認できた時点で、点検を依頼したほうが結果的に安く収まることが多くあります。

さいたま市で水道代が急に高くなったときは

さくら水道は、さいたま市の指定給水装置工事事業者(指定第1226号)として、漏水の調査や給水管・水まわり設備の修理に対応しています。ご相談は24時間年中無休(お盆・年末年始を除く)で受け付けており、状況によっては最短15分でおうかがいします。基本料金は3,300円(税込)〜で、作業料金・部品代は別途となりますが、出張費とお見積りは無料、作業前に金額をご提示してからの着手です。

水漏れ修理の対応内容は水漏れ修理、料金の考え方は料金について、よくいただくご質問はよくあるご質問にまとめています。水が止まらない・あふれているなど今すぐ見てほしいという状況であれば緊急・即日対応もご覧ください。業者選びで迷われている場合は水道局指定工事店とは?さいたま市で水道業者を選ぶ5つのポイントもあわせてどうぞ。

なお、この記事で引用した料金表・制度は、主にさいたま市「水道料金・下水道使用料の料金表・早見表」「さいたま市の水道をお使いになる上での基本的な決まりごと」「下水道使用料について」およびよくある質問「漏水した場合、水道料金の減額はしてもらえますか。」によるものです。料金や制度の内容は改定されることがありますので、お手続きの前に最新の内容をご確認ください。さいたま市以外にお住まいの場合は、お住まいの水道事業体の取り扱いが異なります。

※本記事の内容は一般的な情報であり、すべての機種・症状に当てはまるとは限りません。ご自身での点検・作業は無理のない範囲で行ってください。判断に迷う場合や、作業後も症状が改善しない場合は、水道局指定の工事店へご相談ください。

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